エネファームのおまかせ運転
前述の通り、エネファームの機器は、「燃料電池ユニット」、「貯湯ユニット」、「バックアップ熱源機」の3つで構成されています。
まずは燃料処理装置で、都市ガスと水蒸気を反応させて水素を取り出し、「燃料電池ユニット」の燃料電池スタックで、空気中の酸素と化学反応させて発電します。発電した電気は、家庭用の交流にインバータで変換して、分電盤で電力会社の電気と一緒にしてから各部屋に送られます。
発電時に熱が発生しますが、これは熱回収装置が効率よく取り込んで、貯湯タンクの水を加熱してお湯にします。これをお風呂やキッチンなどで利用するわけです。
ちなみに排熱は暖房には利用しません。「バックアップ熱源機」は、貯湯タンク内のお湯の温度が低いと稼動し、その他にも床暖房やミストサウナなどの温水をつくります。
電気の使い方、そして、お湯の使い方は家族の人数や生活スタイル、季節などによっても大きく変化しますが、エネファームなら、家ごとの電気、お湯の使用パターンを自動で学習していく機能があり、住む人の暮らし方に合わせた、省エネ効果が最もよく出るように、おまかせ運転することができます。
つまり、エコな暮らしを意識して、自分が暮らし方を変えなくても、エネファームが、自動で電気とお湯をエコにしてくれるのです。これは相当に便利な機能で、何一つ特別な意識無しで利用できます。